怪談動画
動画要約
「怪談を浴びる会」の全国ツアーの合間に収録された、芸人の萌々による数々の戦慄の体験談を収めたトーク回です。鳥取への旅行中に深夜の道路脇で目撃した謎の親子と自身の奇妙な行動の記憶や、幼少期に住んでいたマンションのベランダから目撃した飛び降りの反復霊、さらに直近でテレビ局の楽屋や日常のなかで起きた不気味な気配と身近な悲劇とのリンク、かつて不良仲間で起きた動物をめぐる怪奇現象、そして同期の芸人の写真に不可解に透けて写り込んだ心臓部の戦慄の異変まで、多岐にわたる恐怖体験が語られています。日常と地続きに潜む不可解な狂気やメッセージ性が交錯し、最後は思わぬサプライズとそれぞれのチャンネルの告知で和やかに締めくくられています。
怪談タイトル
- 旅先の神社
- 607
- 謎の音
- 女の先輩
- 1枚の写真
旅先の神社
鳥取へ友人たちと下道で旅行に出かけた際、深夜の街中で起きた得体の知れない奇妙な出来事が語られます。宿が取れずネットカフェを目指して歩いていたところ、街灯の少ない閑散とした道路の脇に、周囲の状況にそぐわないぽつんと佇む小さな神社を目の当たりにします。男友達2人がそのまま通り過ぎる中、なぜか強い引き寄せられる感覚を覚えて足を止めた語り手は、そこで親子の姿を目撃します。その場を動画に収めようとスマートフォンを向けましたが、後から確認すると映像はなぜか完全に真っ黒で、音声かすら入っていませんでした。さらに、当時の自分は普段のビビりな性格とは打って変わり、妙にスタスタと引き寄せられていたという奇妙な行動のズレがあり、同行していた友人からも異様な雰囲気を怖がられていました。単なる見間違いでは片付けられない、土地の持つ異界の気配や、何者かに導かれていたかのような不気味な体験の残響が深く心に刻まれています。
607
幼少期から中学生頃まで家族で暮らしていたマンションで経験した、逃れられない恐怖の光景が明かされます。隣の部屋の住人が頻繁に入れ替わるなか、新婚夫婦が子供を連れて引っ越してきたものの、間もなく不可解なタイミングで再び転居していきました。ある日、その空き部屋となった隣室のベランダを覗き込んだところ、窓ガラスの向こう側から黒ずくみの人物が何度も真下へと飛び降りては消え、また同じ位置から落ちるという異様な反復現象を目の当たりにします。恐怖に駆られながら母に救けを求め、後に霊感が強い親戚から、自ら命を絶った本人がその事実を認識できていないため同じ場所で最期の瞬間を繰り返しているのだと知らされます。大人になった現在でも、歯医者でうがいの水を吐き出す瞬間にふとあの光景や水の溜まり具合がフラッシュバックしてしまい、日常のなかに突如として日常の隙間が空いたような、忘れたくても忘れられない生々しいトラウマとして深く刻まれている様子が語られます。
謎の音
直近の仕事の合間にテレビ局の楽屋で経験した、不可解な体調不良と重なる戦慄の予兆が語られます。ある特定の楽屋で過ごしていると、理由もなく自分の意思とは関係なく「はっ」と息を飲むような不気味な息遣いの音が繰り返し耳に届くようになります。それと同時に、仕事帰りのタクシーの中で毎回のように激しい嘔吐を催す原因不明の体調不良に襲われ、首回りの圧迫感や頭に血が巡らないような苦しさが続きました。その不可解な現象がピタリと止まった数日後、家族ぐるみで親しくしていた身近な人物が自ら命を絶っていたという悲しい知らせを受け取ることになります。後から当時の記憶を遡ってみたところ、異変や音が聞こえていた正確な時期とその人物が逝去したタイミングが見事にリンクしていることに気づき、言葉を失うほどの恐怖と深い喪失感を抱えながら、音や気配という形を通じて何らかのサインが伝えられていたのではないかと静かに思いを巡らせています。
女の先輩
中学生の頃に地元の不良たちの間で「かっぱ神社」と呼ばれていた神聖な場所を巡る、背筋が凍るような恐怖の逸話が語られます。その神社を拠点に集まっていたお調子者の女の先輩は、周囲がドン引きするような非人道的な悪戯や動物をめぐる残酷な行為を平然と行う人物でした。ある日、仲間内で窓を完全に閉め切って行わなければならないとされていた「コっくりさん」を、あえて窓を全開にした状態でふざけて実行したのを最後に、その先輩は学校にも姿を現さなくなります。心配した教師が自宅を訪れて窓から中を覗き込むと、ベッドの上で手足を縛り付けられ、ガリガリに痩せ細った状態で生肉をむさぼり食ったり木の家具を狂ったようにかじり続けたりしているという、人間離れした凄惨な姿が露わになっていました。長期間にわたる病院暮らしや懸命のお祓いを経てようやく回復に向かいましたが、神聖な場所や禁忌を犯した人間が辿る末路の恐ろしさと、何者かに取り憑かれて理性を失っていく人間の狂気が強烈な教訓として語られます。
1枚の写真
何気ないお花見の写真に隠された戦慄の異変について語られます。過去に何度も原因不明の心臓のトラブルに見舞われ、その都度奇跡的に命を取り留めてきた彼ですが、数週間前に撮影されたその写真を確認したところ、なぜか茶色い服を着た胸元から心臓部にかけての範囲だけが、信じられないほど不自然にぽっかりと透けて後ろの景色が丸見えになっていました。単なるブレや偶然ではなく、まるで自らの命の危機や身体の不調を周囲に告げ知らせるかのような不気味なまでのシンクロニシティを感じさせます。本人の健康状態への不安や、これまで語られてきた数々の不可解な体験とも線で繋がるかのような暗示的な心霊写真の存在に、スタジオ全体がただならぬ緊張感と恐れに包まれるなか、最後は思わぬ本人の乱入というサプライズを挟みつつ、それぞれの活動にかける思いが語られています。
